2018年11月2日金曜日

南下徳富駅

札沼線、南下徳富(みなみしもとっぷ)駅は札沼線末端部にある棒線駅である。元々旅客駅として開業したようだが、周囲は家屋は少なく、駅の雰囲気は仮乗降場出身のそれに近いものがある。秘境駅へ行こう!で有名な牛山さんのサイトを拝見すると以前は風情のある木造待合室があったようだ。この待合室は2012年に撤去されてしまったようで、いまはホームが残るのみとなっている。

※2020年5月7日(最終営業は同年4月17日)を以て廃止されました。



南下徳富駅は北海道新十津川町にある。
田園地帯にあり、とても閑静で落ち着く駅である。

新十津川行き下り列車から下徳富駅で降り、折り返しの列車が来る前に一駅間、急ぎ自力で移動してきた。同じような鉄人がお二人いて、カガワさん(仮名)、サイタマさん(仮名)ともお話をした。カガワさんとは於札内駅から同じ行路となっていた。お二方とも大変話しやすい方々で、駅訪問で共感できるお話をすることが出来た。カガワさんは札沼線非電化区間のほぼ全ての駅を一日で列車訪問されるようで、徒歩と列車を上手く組み合わせた予定を組んでおられた。この後の上り列車までご一緒することになり、鶴沼駅でお別れとなった。目的が達成されたことを祈りたい。


新十津川方に駅ホームへあがるスロープがある。ここでおや?と想定外の事に気がついた。南下徳富駅は板張りホームではないと思っていたのだが、勘違いであったようで、新十津川方半分は板張りホームであった。板張りホーム好きとしては何とも嬉しい瞬間であった。

駅への入口には小さな掲示ケースがあり、各駅への料金表と時刻表がある。その中には駅ノートも置いてあった。

こちらが掲示ケース。
私も駅ノートへと足跡を記した。

掲示ケースの脇には小さな花壇があった。
地元の方が手入れしてくれているのだろう。
実に煌びやかな咲きっぷりであった。

板張りホーム上を歩く感覚は何とも心地よい。

ホームの桑園側はコンクリート製となっている。
駅は田園に囲まれ、実に穏やかな雰囲気を持つ。

こちらは新十津川方の景色。

ホームの下には細い線路と木製枕木がある。
線路規格は低そうで簡易線規格のように見える。

あっという間に時間は過ぎ、一日一本の上り列車がやってきた。撮り鉄の方が1名おられ、さらにカガワさん、サイタマさん、私と合計4名が駅に居る格好となった。南下徳富駅が少々賑やかとなる瞬間である。

上り列車としてやってきたのは先に乗車したキハ40 822。
この列車で南下徳富駅を後にし、豊ヶ岡駅へと向かった。

乗車直後にはまだ南下徳富駅の表示が
運賃表示器に残っていた。


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