2014年8月5日火曜日

115系スカ色の旅

中央東線で活躍を続ける115系スカ色(山スカ)に乗車してきました。共に同じ線路を走ってきた165系、201系は既に引退、183系、EF64の定期運用も無くなって久しく、この115系も211系への置き換えが噂されています。

この115系スカ色で旅した八王子~小淵沢の報告です。

出発は八王子駅。
15:46発小淵沢行き549Mはスカ色の115系6両編成です。
スカ色こと豊田車両センターの115系の運用は、立川~小淵沢に限られています。
中でも東京都内~小淵沢を直通する列車は2往復しかありません。

乗車したのは最後尾のクモハ115-315。
座席リニューアルのされていない、原型に近いM11編成に乗ることが出来ました。
昔ながらのボックスシートに、網棚を支えるパイプが白色です。

高尾を出て山間に入り、圏央道の下をくぐります。

列車は小仏トンネルを目指し、力強く坂を登っていきます。

藤野駅近くでは、進行方向左側にラブレターのオブジェが見えてきます。

鳥沢~猿橋の区間では新桂川橋梁を渡ります。
車窓の見所の一つです。
中央東線の車窓はとても変化に富んでいます。

大月駅へ到着しました。
かいじ113号に道を譲るため、13分間停車します。
塗色が塗り替えられたばかりなのか、非常に美しい外観です。

クモハ115-315の側面。
ドア横にはサボ受けが残っています。

行き先表示には小淵沢の幕があります。
個人的に小淵沢という駅名の響きが好きです。

お隣モハ114-349の車両番号には菱形のマークが付いていました。
狭小トンネル通過可能を示しているのでしょうか。

クハ115-384(左)とクモハ115-304(右)の連結状態です。
外観上の見分けは難しいですね。

クモハ115-315には車輪止めが用意されていました。
トタ→豊田車両センター と思われます。

多くの行楽客でごったがえす大月駅。
リュックを背負った人が多く、中央本線らしいと思います。

大月駅の改札外から115系を眺めます。

大月駅の名所案内には、「富士山」とありました。
名所案内の対象としては日本一大きいのではないでしょうか。


大月駅3番線から115系スカ色を写真におさめます。
スカ色6両には編成美があります。

3番線より549Mを前方から撮ります。
テールライトも良いですが、やはりヘッドライトが輝いている方が画になります。

16:42、小淵沢へ向かい、大月駅を発車しました。
車窓左側に富士急行との接続線が見えてきます。

大月駅を出た後の車内。
各ボックスに1人か2人程度の乗車率でした。

初狩へ向けて時速70キロ強で、力強く勾配を登っていきます。

左側にスイッチバックの引き上げ線が見えてきました。初狩駅です。

初狩駅へ到着しました。
右奥に見える線路群は現在も工臨などで使われているようです。

初狩駅を発車すると笹子方の引き上げ線との高低差が
ぐんぐん広がっていきます。

初狩駅には、下り列車の左側において
大月方と笹子方の両方に引き上げ線があります。
一体どういう目的でこのような配線になったのでしょうか?

笹子駅南側にはスイッチバックの名残を思わせる
事業用の線路を見ることが出来ます。

115系は力強く勾配を登り切り、笹子トンネルへと入りました。

初めて中央本線を旅したときは、
高尾発小淵沢行きの115系非冷房車に、鉄旅の先輩であるJ氏と乗りました。
そのときは笹子餅を売る車内販売が笹子駅付近で来たのを覚えています。
懐かしい思い出です。

中央東線で最も秀逸な景色である勝沼ぶどう郷~塩山の車窓です。
オススメは1:58あたり、2:24あたりです。

塩山に到着した小休止の549M。
後続のスーパーあずさ号に道を譲るため、14分間停車します。

塩山停車中にクモハ115-315の前照灯を観察してみます。
シールドビームの中心には独特の形状をした芯がありました。

ずらっと並ぶ山スカ6両。
これこそ中央東線の光景です。

駅名板に示された中央東線のラインカラーと115系スカ色がマッチしています。
南アルプスや八ヶ岳などの山を遠望したときの青色と、
スカ色の車両カラーがとても合っていて
115系のスカ色こそが中央東線のイメージカラーに相応しいと感じます。

出発のときを待つ、115系。

こちらは先頭車のクハ115-380。
後ろ側のM11編成共々、この6両編成は非常に外観が綺麗でした。
窓も比較的綺麗で、車窓を眺めるにはとてもありがたいことでした。

ぶどう畑の中をひた走り、甲府へ向けて快走します。

東山梨ではスカ色の上り塩山行きと邂逅しました。
よく見れば、C1との表示があります。
これは長野の115系で唯一スカ色を纏うC1編成のようです。

春日居町駅へ到着しました。
昔は別田という駅名でした。

南側から身延線が寄り添ってきて、金手駅が見えると
甲府駅はまもなくです。

甲府駅へ到着しました。
ここで車内の乗客が入れ替わりました。
乗務員もここで交代したようです。

新府駅へ到着しました。
韮崎を出るとぐんぐん高度を上げていきます。

日野春駅では向かい側ホームに特急を待避する115系の姿がありました。

高原らしい空気の中を小淵沢へ向けて走ります。

終点の小淵沢駅へ到着しました。
ここで下車した人の多くは小海線へと乗り換えていきました。
個人的に、この静かなジャンクション駅が大好きです。

この写真は上諏訪夜行改め、松本夜行に乗ったときの小淵沢駅です。
朝5時くらいだったかと思いますが、とても涼しかったのを覚えています。
新宿から小淵沢までほとんど眠れず、空腹になっていました。
小淵沢では朝5時にも関わらずホームの駅弁屋さんが開いており、
「高原野菜とカツの弁当」を買いました。とても美味しかった記憶があります。
当時も今も115系スカ色は変わらずに走っています。嬉しいことです。

乗客を降ろした115系が静かにたたずみます。

しばらくすると、松本側に引き上げて行きました。
このあとは354M大月行きとなるようです。

駅のホームにある駅弁屋とそば屋は閉まっていましたが、
駅舎にあるデュオレールというお店とおそば屋さんは営業していました。
どちらも丸政が営業しているようです。

ここでかけそばを注文。
290円也。
ねぎだけのシンプルなそばに、揚げ玉を入れて食べます。
味はというと、、、これが旨い!!!
汁の濃さと、そばの程よいコシがマッチしていました。
オススメです。

駅そばと駅弁は別腹。
ということで、お隣のデュオレールで「高原野菜とカツの弁当」も購入。
フタを開けるとたっぷりの野菜とカツがあります。
何度食べてもこの駅弁は美味しいです。

最後に終着の小淵沢駅の外観です。
この駅は、高原の雰囲気、駅弁、駅そばと再訪したくなる魅力があります。
この小淵沢まで115系スカ色で旅できたことが良かったです。

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おまけ
小海線ホームで出発を待つキハ110 2連。

446M甲府行きは211系のロングシート車でした。

ホームで撮影した駅そばのメニュー。
桜肉そばというのが珍しいです。

1992年当時の新宿駅。
上諏訪夜行改め松本夜行が発車を待っています。

このときは臨時アルプスが169系で運転されていました。

おしまい。






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