2021年1月31日日曜日

千畳敷駅

 

JR東日本「千畳敷駅」はその名の通り名勝千畳敷の最寄り駅である。千畳敷は海岸部が隆起して数百人の宴会ができるほどの座敷状の場ができたことに由来している。「千畳」といえば、20畳×50畳ということでかなりの広さを形容しているのだが、決して誇張ではない広さの岩盤が広がっている。五能線沿線を代表する観光地であるので、是非下車して見物することをススメたい。


千畳敷駅は青森県西津軽郡深浦町に位置する。



驫木駅から乗車したキハ40の2両編成は間もなく千畳敷駅へ到着する。


乗車客はおらず、私一人を降ろしたキハ40はしずしずと発車していった。鯵ヶ沢方にあるトンネルに入っていく様子を見送る。


千畳敷駅の運賃表。


観光利用の多さを物語るかのように、千畳敷駅の駅名標には観光案内が記載されていて、しかも多言語表記であった。五能線の観光列車は外国からの観光客も多いのだろう。

この駅は元々臨時駅で1987年10月1日に常設駅へと格上げされた。観光需要を考慮してか、ホームは真新しく整備されていた。

バリアフリー対応済。

名勝千畳敷は道路を渡ってすぐにある。お陰でリゾートしらかみの乗客は千畳敷の停車時間内にここまで行くことができる。実際に行ってみると、いやはやスゴイ。こんな景色は他で見たことがない。

奇岩・怪石とすれば表現が適切でない。平らのようでぼこぼこしている、うねりのある岩盤が広がっている。納得の名勝である。

千畳敷の先端まで行くとそれなりに時間がかかる。振り返れば駅と結構離れていた。列車が来る時間が近づきつつあったので、そろそろ戻ることにしよう。

千畳敷付近は宿泊施設と食事処があるのみで、民家はない。

駅へ戻ると、ちょうどリゾートしらかみがやってきた。観光列車だけあって多くの乗客が降りてくる。暫しここで停車するので、乗客は千畳敷を見に行くことができる。

こちらがリゾートしらかみ先頭車の車内。ビックリするほど快適である。大きな窓は綺麗に清掃され、車窓を楽しめるほか、シートピッチが広く足下も快適。この旅は五能線のキハ40系乗車を第一の目的に行ったのだが、駅間往復のためとはいえリゾートしらかみの素晴らしさに触れられたのは思わぬ収穫であった。

しかも売店までついていて、長時間乗車に応じた設備が備えてある。

売店で鰺ヶサワーというサイダーを買ってみた。地物を飲食することで旅行の満足度が広がる。喉は渇いていなくともついつい手が出てしまう。

リゾートしらかみで深浦まで乗車する。広戸~深浦の秀逸な車窓を綺麗に清掃された窓から堪能することが出来た。しらかみの旅にはノーマルキハ40系とは異なる良さがあった。個人的にはキハ40のボックスシート推しですけどね。








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