2013年3月20日水曜日

近江鉄道220形

吊り掛け車を求めて近江鉄道を訪れました。お目当ては220形。
お目当ての220形には高宮~米原で乗ることが出来ました。
この運用は貴生川19:37発、米原21:06着で本線を走破します。

終着の米原に到着した、220型。
乗ってみると期待以上の吊り掛けの轟音に驚きました。

乗車したのは224でした。

車内の様子、ドアの窓の感じや茶色モケットのシートが、
若干西武車両の雰囲気を出しているように感じます。
元西武の車両ではありませんが、西武車両の部品は使われているようです。

驚くべきはこのブレーキハンドル。
このような形式は初めてみました。
真鍮製と思しきマスコンハンドルは、
西武車両の流れを受け継いでいるのでしょうか。

米原駅で折り返しの発車を待ちます。

JR線のホームから見た220形。
ぽつんと1両の車両が佇んでいます。

彦根~鳥居本の動画(4:45)です。
吊り掛けの轟音をお聞きください。
私が今まで乗った吊り掛け車両で最もすごい音でした。

今度は日のある時間帯に乗車して、車窓と音の両方を楽しみたいです。

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さて、220形の前には何に乗ったかといえば、元西武401系の800系。
西武沿線で育った私にとっては、こちらも魅力的な車両です。

乗車したのはパトカーカラーの車両でした。
彦根から多賀大社まで乗車しました。
全面の改造されていない、西武401系時代の形状を色濃く残す車両です。

車内は西武時代に更新改造(吊り皮のポール程度)がされていますが、
モケットの色や化粧版はそのままです。

乗車したのは昭和42年生の1822号。
今はなき西武所沢車両工場の銘版がありました。

終点の多賀大社駅へ到着しました。
新しい駅舎ながら、木造の良さを出していました。

駅の外から発車を待つ800系を見ます。

駅の目の前には大きな鳥居があり、多賀大社への参道があります。

多賀大社前で発車を待つ800系。
ドアは高宮側の車両の運転室脇の1か所だけ開けて
車内の保温に努めていました。

誰も乗車していない車内。

運転室の外から運転台を撮影してみました。
マスコンは西武時代そのままですが、
ブレーキハンドルは変わっているように見えます。

ガラガラで多賀大社前を発車した800系は、
スクリーン前で大量のお客さんを乗せて高宮駅へ到着しました。

カーブしているのが、多賀線で分岐駅らしい光景です。
ここから、お目当ての220形に乗ることができました。

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おまけ。
この日は米原まで、220形で出た後、ムーンライトながらで東京を目指しました。
ムーンライトながらは大垣駅に入線してすぐの発車となるので、
進入時に顔を撮影しました。

この日は年末とあって、満席でした。

一晩走って、早朝の東京駅へ到着しました。


189系には国鉄特急色が似合います。

最後に東京方の顔を撮影しました。

おしまい。



2013年3月3日日曜日

中央西線115系の旅

松本-中津川ではJR東海の車両が全て313系であるいま、MT54サウンドが聞けるのは、東日本の115系が乗り入れる2往復のみとなっています。長野地区への211系の投入が決まっているため、中央西線に211系がやってくる日も近いのかもしれません。MT54好きとしては115系の運用があるうちに乗っておこうという意志が働きました。


出発は新宿駅。
私が物心ついたとき、新宿から出る中央夜行は、急行アルプスと上諏訪夜行、シーズンともなれば、臨時急行アルプスも運転されていました。時刻表をめくれば、中央本線下りの最終ページはこれら夜行列車で大変賑やかであり、比較的中央線に近いところに住んでいた私は、そのページを見るのが楽しみでもありました。今や走っているのは臨時ムーンライト信州のみとなり寂しくなりましたが、春夏冬休み期間中以外も週末を中心としてそこそこの運行日が設定され、元気に走っていることが嬉しいです。
 今回はムーンライト信州81号に乗って中央西線を目指します。「81号」という番号がついている以上は、83号や上りが今後走る可能性がゼロではないと希望を持っています。

この日は中央線のダイヤが乱れており、15分ほど遅れて入線してきました。
車両は1896両で、信越本線の妙高で使用されている車両です。

夜行列車の発車前は何とも言えない良い雰囲気に包まれます。

デッキから見た新宿駅の駅名票。
中央東線を象徴する115系スカ色の青がラインカラーになっているのでしょうか。

結局新宿を出たのは10分遅れの0:15
この日は満席でしたが、疲れていたことも手伝ってすぐに寝られました。
東中野を通過して以降ほとんど記憶がありません。

420分、定刻とおりに松本駅へ到着しました。
早朝にも関わらず多くの下車が見られました。私もここで下車。
松本は雪に覆われていました。

2番線には架線霜取り列車と思われる、クモヤ143が停車していました。
湘南色なので、事業用車というよりは荷物電車オリジナルに見えます。


 元荷物電車だけあり、扉が広いです。

 車内を覗いてみると、荷物電車時代そのままの状態に見えました。

 兄弟車のクモハ123-1が2013年3月で引退します。
共通部品がほとんどであろうこのクモヤ143の去就が気になります。

 クモヤの向かい側3番線には、EH200牽引のガソリン列車が停車していました。

タキが延々と続く姿は壮観です。

荷札には根岸発坂城行きとありました。

待合室で2時間ほど待ち、6時20分ころ0番線へ行くと、
お目当ての中央西線へ向かう115系3両が居りました。

先頭車両を側面から。
半開きのドアから半自動であることが見て取れます。

乗車したモハ114-1164の車内。
椅子は改造されていました。
発車時点では全てのボックスに誰かしら居るという乗車具合でした。

20分ほど走って塩尻へ到着。ここで10分間停車します。
乗務員がJR東からJR東海へ交代しているようです。

 橋上駅舎から見た塩尻駅南側配線。
中央東線(左)と中央西線(右)が綺麗に別れていきます。

停車中には中央東線方面へ行く列車がやってきました(奥)。

6:53の発車を待ちます。

こちらは後方のクハ115。

 塩尻~洗馬の車窓動画。
雪の松本盆地をひた走ります。

塩尻駅から一駅走って洗馬駅へ到着。
素晴らしく良い木造駅舎でした。いつか下車してみたいです。

木曽平沢駅へ到着。こちらも結構雪がありました。
ドアがプシュっと音を立てると半自動状態となります。

 日が出てくると、青空が見えました。

雪を被った山がとても綺麗です。


乗車しているうちに空腹を覚えたので、
松本駅前で買ったパンを食べます。
早朝から一軒だけパン屋さんが開いていました。

中には野沢菜が入っていました。
美味しかったです。

途中の上松駅でワイドビューしなの2号を先に行かせるため、
9分ほど停車します。

上松駅前は凍てついていました。

2番線に停車中の中津川行き822M。

こちらが私が乗車したモハ114-1164。

定刻どおりにワイドビューしなの2号がやってきました。

 上松駅を出発し、引き続き中津川を目指します。
大きな岩がごろごろする川を見ながら走ります。

途中では朝霧が谷に降りた風景が見られました。

朝霧が立ちこめています。

大桑駅では単線区間の列車交換のため、5分停車します。

 カーブしているところに駅が設けられているので、
ホームと列車の隙間が大きくなっています。

南下していくと段々と雪が減ってきました。

坂下駅付近だったと思いますが、
ここまで来ると完全に雪がなくなりました。

中津川駅へ到着しました。
慌ただしく、乗り換えてしまったので、
世話になった115系は去りゆく列車の車内からしか撮影。

松本から中津川までの2時間強の旅、
MT54サウンドを聞きながらの中央西線はとても素晴らしいものでした。

おしまい。
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