2016年12月9日金曜日

豊ヶ岡駅

※2018年11月 2回目訪問記を加筆

札沼線はひたすら石狩平野を見ながら走り続ける路線であるせいか、路線のほとんどが平坦な印象を受ける。しかしこの石狩月形と札比内の間だけは石狩平野から離れ、勾配を上りながら森の中に入っていく。その森の中にひっそりと佇むのが豊ヶ岡駅である。この駅は周囲の人工物がないこともあり極めて静寂な空間にある。またコンクリート製ホームの上に木板が敷かれ、板張りホームと化したこともポイントが高い。味わいのある木造待合室があることもあり、札沼線内で最も好きな駅である。

※2020年5月7日(最終営業は同年4月17日)を以て廃止されました。

この駅には夏期と冬期の2回訪問をしている。冬期の訪問はこのページの後半にある。まずは夏期の訪問記から。

味わいのある木造待合室が訪問者を迎えてくれる。
駅は主要道路から離れていて、非常に静かな所である。

石狩当別から新十津川の区間は概ね国道275号線と寄り添っているが、豊ヶ岡駅だけは国道から離れている。

南下徳富駅から乗車した列車は間もなく豊ヶ岡へ到着する。

上り坂をゆるゆると登っていった先にホームが見えてきた。あれ!?ホームに板が張ってある。以前冬に来たとき(本ページ後半参照)には、舗装タイプのホームだったはず。

そして豊ヶ岡駅へ到着。嬉しいことにホームには板が張られ、板張りホームと化していた。

石狩月形へ向けて列車が発車していく。下車したのは私1人であった。

紛れもなく板張りホームになっている。元々のコンクリート板ホームの上に板を敷き詰めた形のようだ。私の知る限り、プラットホームが板張りのみの場合は、板が線路と直交する(枕木と並行)方向に配されている。豊ヶ岡駅はそれと異なり、単純にコンクリート上をカバーした形のようだ。それでもこのホームが好きなことには変わりない。

板張りホームの上を歩く感覚は何にも形容しがたい心地よさだ。

冬期はつるつる滑って慎重の歩を進めた坂道。もちろん夏は単純な砂利道だ。

踏切から見たホームの様子。駅のまわりには森林があるのみで極めて静寂である。

情緒ある木造待合室が現役である。

待合室の中は以前来たときとほぼ同じ状態であった。木造のベンチに座ってしばし休憩する。

待合室の線路側にある木製のベンチは新調されたようだ。

訪問者が多いのだろう、駅ノートの数は多かった。

第四種踏切を渡り、待合室を振り返りつつ駅の近辺を散策してみる。

駅を背に道路を進むと右手には草原が広がった。
長閑な風景である。

舗装道路に出て跨道橋から駅を撮影する。このアングルはあまりにも有名である。

J氏から提供してもらった、豊ヶ岡駅に到着する石狩当別行き普通列車。初秋の紅葉が素晴らしく綺麗だ。(J氏提供)

列車は豊ヶ岡駅へ到着。紅葉の中に佇む、板張りホームに第四種踏切と素晴らしきローカル線の風景がある。(J氏提供)



豊ヶ岡駅へは北側からもアプローチできるので、一周して戻ってみることにした。冬期は北側の砂利道が除雪されておらずこの道を通ることは出来なかった。

途中には名も無き池があった。この駅はグーグルマップには載っていないが衛星写真では確認できる。

やがて豊ヶ岡駅へと戻ってきた。この駅が素晴らしいせいか、30分滞在の予定が45分くらいは滞在していたと思う。次の列車まではかなりの待ち時間があったので、ここから自力で石狩月形へと向かうべく、駅を後にした。

ここからは以前訪問した冬期の写真報告である。
 
こちらは冬期の様子。
入口のランプが暖かく迎えてくれる。

石狩当別から乗車した浦臼行きの乗客は私一人であった。

しっかりと除雪のされた線路を単行のキハ40がゆく。

 ホームから見る札幌方の風景。
勾配の雰囲気が写真からわかる。

 こちらが駅の待合室。
 静けさと寒さに包まれるなか、
暖かみのある木造構造と白熱色ランプのコンビが利用者を癒やしてくれる。

 
待合室には木彫りの駅名板が掲げられている。
ドアのサッシは昔ながらの木製である。

 待合室の中には木製の長いすがある。
壁にはどなたかが撮影された駅に停車する列車の写真が掲げられていた。
しばらく見とれてしてしまうほどの素晴らしい写真ばかりであった。

 ありがたいことに、待合室にはトイレがある。

空知スポーツ社という社名のある温度計がある。
字体が字体を感じさせる。

駅の前には警報器や遮断機のなり第四種踏切がある。
踏切の手前は下り坂になっていて雪で滑らないように
慎重に慎重に歩きながら駅を撮影した。

駅を背にして少し歩くと、景色が開けてくる。
この辺りは農地なのだろうと想像する。

 日が差すと、白樺の存在に気づく。
北海道以外にも自生しているとはいえ、
白樺の木を見ると北海道にいることを強く実感する。

駅へのアクセス道路から舗装路に出る。
駅近辺の唯一の家屋がある。
 
 線路を跨ぐ道路から見た豊ヶ岡駅。豊ヶ岡駅を撮影するうえで最も有名な場所であろう。 列車がホームに停車している時を見計らって撮影してみたいものだ。

 駅へ戻り、上り列車に乗車する。札幌から比較的近いこの地に、これほどまでに素晴らしい駅があるとは思わなかった。次は夏場にも来てみたいものである。




 おまけ
札沼線の石狩月形駅から新十津川駅の区間はスタフ閉塞である。
石狩月形駅では通票の受け渡し光景が見られる。

 列車は通行票を手に豊ヶ岡を抜け、浦臼、新十津川へと向かっていく。



※J氏よりご提供頂いた写真の使用、転載をお断りします。
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