2022年1月15日土曜日

矢美津駅

[読み] やびつ
[路線] JR東日本 北上線
[隣駅]   相野々(3.2km)←矢美津→(4.5km)横手
kmは営業キロ
[位置] 秋田県横手市山内大沢字矢櫃(やびつ)

※2022年3月12日(最終営業2021年11月30日)を以て廃止されました。


北上線矢美津駅は横手市の中心、横手駅からたった一駅にも関わらず、冬季営業休止と同線平石駅と同じく利用者の少ない駅で、2022年3月ダイヤ改正で廃止が決まってしまった。平石駅の訪問と合わせて、矢美津駅へも訪問した。先に訪問した平石駅から乗車したキハ100の横手行きで矢美津駅へと向かう。訪問したのは2019年11月のことである。

横手盆地を抜け、横手川沿いに上がり始めると矢美津駅がある。地図を見ると矢美津駅と横手駅の間には秋田県立横手青陵学院中学校・高等学校がある。この学校のそばに駅が一つでもあれば、通学生が利用できるのではないかと素人ながらに思いつく。ローカル線は高校生の利用に支えられている側面もあるからで、北上線の利用が少しでも増えてくれればと勝手な妄想を膨らませる。

平石駅から乗車した列車は相野々駅を経て矢美津駅へ到着する。乗車時間が短いとあって車両前方で待機。

矢美津駅へ到着。下車したのは自分一人で、乗車客はいなかった。

単行のキハ100横手行きは、最後の4.5kmへ向けて発車していった。峠越えをしてきた車両の後面はうっすらと雪がついていた。

矢美津駅はゆるやかな曲線上にある。線形、ホーム、待合室と平石駅と似通っていて兄弟駅のような感じすらある。ただし国道の交通量は矢美津駅の方が圧倒的に多く、静粛さでいえば平石駅に軍配が上がる。

待合室内には所狭しと除雪用具が並んでいる。駅ホームの除雪直後だったようで、除雪機が稼働した燃料の匂いがほのかに漂っていた。

待合室の一角にはトロッコの模型が置いてあった。

列車は朝晩のみの発着。日中は8時間に渡って列車が停まらない。

矢美津駅の運賃表。駅の性格からして、横手、秋田方面への利用が主と思われるが、北上線全駅の料金も示されていた。

駅名標は待合室の出入り口上に掲げられている。塗装が少し剥がれ欠けた天井の質感とむき出しの蛍光灯、そして駅名標の組合せがとても良い感じだ。

駅の出入り口近くから、横手方面を望む。真っ暗な空間に煌々と輝く駅の光が大変綺麗である。特に雪があることで駅の光が強調されているようだ。

矢美津駅の駅名板。経年が進みひび割れが走っている。

こちらは駅の出入り口。ホームへは小さな橋を介してアクセスする。

ホームの北上側先端からは、線路を跨ぐ国道107号線が見える。帰宅時間のためか、車が頻繁に通っていた。

駅の裏手には民家がある。周辺人口は比較的ありそうなものだが、駅の利用者は少ない。基本的に自動車移動なのだろう。

矢美津駅を後にして近くの皿木バス停から路線バスに乗る。羽後交通山内線で相野々駅近くの土淵バス停まで行き、そこから徒歩で小松川駅を目指す。


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