※2018年11月 2回目訪問記を加筆
根室本線古瀬駅への訪問は夜の帳が降りきった時間帯となった。元々夜の到着となる予定を組んでいたのだが、この日の道東は冷え込み厳しく、同行してもらったJ氏には、夜に古瀬駅へ行くべきか止めるべきか本気で相談したほどであった。実際には、行かなかったら後悔したであろうと思えるほど、非常に満足度の高い訪問となった。雪の中に凜と照らされる交換設備と、空を見上げると天を埋め尽くすような星々が待っていたのだ。40分ほどの滞在はあっという間に過ぎていった。
(昼間に再訪した様子はページ後半に追記)
夜の古瀬駅。
列車は間もなく古瀬駅へ到着する。
根室本線古瀬駅への訪問は夜の帳が降りきった時間帯となった。元々夜の到着となる予定を組んでいたのだが、この日の道東は冷え込み厳しく、同行してもらったJ氏には、夜に古瀬駅へ行くべきか止めるべきか本気で相談したほどであった。実際には、行かなかったら後悔したであろうと思えるほど、非常に満足度の高い訪問となった。雪の中に凜と照らされる交換設備と、空を見上げると天を埋め尽くすような星々が待っていたのだ。40分ほどの滞在はあっという間に過ぎていった。
(昼間に再訪した様子はページ後半に追記)
※2020年3月14日を以て廃止されました。
煌々と輝く照明が板張りのホームと交換設備を照らす。
駅前には細い林道が走っているのみの場所で非常に静かな環境である。
根室本線は音別駅と白糠駅の間は一度山の中に入り、古瀬駅を通っていく。
古瀬駅は停車する列車が少ないため、
鉄旅のプランを練る上でキーとなる駅である。
古瀬駅へ到着したキハ40。
下車したのは私とJ氏のみで、乗車客はいなかった。
おもむろに発車していく釧路行きキハ40。
テールライトが旅情を誘っているかのように煌々と輝いている。
下車して、少しの時間が経つと貨物列車が1番線を通過していった。
てっきり上り列車は2番線を通るものだと思っていたので少々焦った。
無機質なコンテナ列車のものとは思えない、
テールライトの灯り。
テールライトの灯り。
あまりに美しい夜景なので、撮影枚数が必然と増えてしまう。
この写真は1番線から釧路方を見ている風景である。
ホームの左手にある建物は詰所のようで、待合室ではない。
詰所の外壁はリニューアルされたばかりのようだ。
2番線は少々離れている。
線路の脇を歩いて構内踏切を渡ると2番線に出る。
ホームを降りる階段は詰所の脇を通り、林道に出る。
牛山隆信さんの「秘境駅へ行こう!」の古瀬駅の記事を拝見すると、
牛山さんが訪問された時にはこの場所に小さな木造待合室があったようだ。
その時代に来てみたかったものだ。
こちらは2番線のホーム。
1番線と同じく板張りである。
信号場から昇格した歴史を持つ駅というと、
簡素なつくりの駅が多いのだが、
ここのホームは長めに作られており、2両分はある。
照明に照らされる駅名標。
駅名標そのものに付いているランプは点灯していなかった。
2番線の端から釧路方を見る。
写真では見えなくなってしまっているが、
夜空を埋め尽くすほどの星が出ている。
この星空の写真を撮影できなかった自分が歯がゆい。
この星空の写真を撮影できなかった自分が歯がゆい。
こちらは昼間の古瀬駅。
森に囲まれた環境であることが見てとれる。
このときは降りずに列車の中から観察するのみであった。
ーーー
尺別駅から乗車した列車が古瀬駅へと近づく。
昼間の時間帯での再訪が適おうとしている。
私を降ろした釧路行きは、軽やかに下り坂へと向かっていった。
前回撮影と同じアングルの写真。
雪がなく、また昼間となると見え方が全く異なる。
駅の秘境感は根室本線随一である。
詰所には待合室がないので、入ることは出来ない。
詰所の入口には建物財産標があった。
ーーー
昼間の時間帯での再訪が適おうとしている。
馬主来(ぱしくる)湿原から登り坂を上がってきたキハ40は古瀬駅で一休み。下車したのは私1人であった。
雪がなく、また昼間となると見え方が全く異なる。
詰所の外壁は近代的に化粧されているが、財産登録は昭和29年ということで非常に古い。SL時代から古瀬駅を見守ってきた歴史ある建物である。
1番線へ行くにはこの小さな板張り橋を渡る。
1番線と離れた2番線ホームへ行くべく構内踏切を渡る。
1番線と同様に2番線にも長い板張りホームがある。
板張りホームの長さでは古瀬駅が一番なのではなかろうか。
駅を後にして周囲の散策にでようとすると、
ちょうど貨物列車が通過した。
駅から南の方角へと歩みを進める。
古瀬駅の方を振り返るとご覧の景色。
途中の牧場にはたくさんの馬がいた。
私が立ち止まると馬たちがこちらを凝視する。
見慣れないものが来ているので当然の反応だろう。
坂を登っていくと北海道らしい広がりのある景色が待っている。
日が暮れかけた草原。
起伏のある大地は北海道の東部にいることを実感させる。
列車の時間が迫ってきているので、駅へと向かう。古瀬駅という標識はないが、写真右手の砂利道に入ると古瀬駅へと至る。
古瀬駅へと戻ってきた。
駅前の道路はこのように未舗装である。
ほどなくして乗車予定の上り普通列車がやってきた。
この列車から降りる客はなく、乗車は私1人であった。
古瀬駅へはこれまで2回訪問した。季節や時間帯が変われば、また違った魅力を感じられるものである。次に行くときには朝方にでも訪問してまた古瀬駅の別の顔を見てみようかと思う。