[路線] JR四国 土讃線
[位置] 高知県香美市土佐山田町東川
[隣駅] 繁藤(6.3km)←新改→(7.4km)土佐山田
kmは営業キロ
新改(しんがい)駅はJR四国の土讃線にあるスイッチバック駅である。土讃線に2つあるスイッチバック駅でも、坪尻駅と新改駅は全く雰囲気が異なっている。坪尻は谷底に位置するこれぞ秘境という感が強いのだが、新改は山腹に位置するので、やや開けた静かな秘境駅といった感である。それぞれの強い個性があるので、両駅とも訪問すると面白い。
新改駅は起点となる香川県の多度津駅から営業キロで103.9kmに位置している。徳島県と高知県の分水嶺の近く、山の中にあるのが新改駅である。
シーサスクロスを渡って、新改駅のホームへと近づいていく。
列車は時刻通りに新改駅を発車していった。新改の次は終着の土佐山田駅であるが、この日は始発から終点までガラガラのままであった。
1面1線のシンプルなホームである。1000系に対応してか、ホームの一部はかさ上げされていた。
ホームから見える駅前の景色。倉庫のようなもの以外は何もない。
こちらは駅舎の中。駅舎は至ってシンプル。出入り口にドアはなく、端にプラベンチが4つ並べられている。
新改駅はスイッチバック駅として、また秘境駅としても有名である。駅巡り愛好家の訪問が多いのか、駅ノートの書き込みは多かった。
こちらが新改駅と駅前の様子。「駅しかない」という表現になるが、このような駅で下車できることが大きな喜びである。
坂道の終点に新改駅が位置する。駅のまわりに民家はなく、シャッター付きの駐車場のようなものがあるだけである。
駅からの道路を少し下ってみる。
下りていくと資材置き場のような施設があったが、民家らしいものは一見あたらない。中々の秘境駅である。
ホームからは遠くの山を遠望できる。朝日に照らされて大変清々しい気分になる。
高知行き普通列車2両編成がやってきた。引上げ線からゆっくりとホームへと向かってくる。
到着した高知行き下り普通列車。車内はガラガラであった。この列車に乗車し、次の目的地高知へと向かう。
下り出発信号が青となり、列車は新改駅を出発した。大変充実した駅訪問であった。
本線へと入り、下りに入る。みるみる内に引上げ線との差がついていく。この区間の勾配がいかに厳しいかが如実にわかる。
こちらはJ氏より頂戴した、上り列車で新改駅を出発するときの後方展望動画。引上げ線の有効長はかなり長いことがわかる。