曇天の中、駅名板が田園風景に映える。
駅の西側には田畑が広がっている。
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駅の西側には田畑が広がっている。
上り本線ホームと駅舎は短いスロープを介して直接的に接続されている。柱は白い木壁で化粧されており、むき出しになっていない。このような木造駅舎は光珠内駅でしか見たことがない。
特急列車がビュンビュン行き交う函館本線電化区間で、さらに1時間に1本以上の頻度で普通列車がやってくる駅に、この駅舎が現役というのが何だか信じられないような、また嬉しいことである。
駅舎の入り口には大きな木製駅名標が掲げられている。
駅前には民家が点在している。この先には国道5号線が走っているはずだが、雨模様のためか自動車の行き交う音は気にならなかった。
駅舎の中には昔から使われているだろう、木製ベンチがある。比較的広いつくりである。古くからある駅らしく、天井は格子づくり。
塞がれた窓口には台が残っており、デザイン性に優れた腕木に支えられていた。この駅舎の歴史の長さを物語っている。
台上には駅ノートが備えてあった。
私も一筆書いて仲間入り。
駅舎の一角には警戒標が残されていた。今これを使うことは無いだろう。貴重な物品である。
駅滞在中には、二本の特急通過があった。こちらは、下り旭川行き「カムイ」。流し撮りというのは実に難しい。
次にやってきたのは、上り札幌行き特急「カムイ」。凄まじい速さで通過していく。
しばらくして、乗車予定の下り普通列車がやってきた。4つの前照灯は列車の存在感を際立たせる。北海道の車両は、降雪時の着雪を避けるため、車体の上方に前照灯をつけると聞く。
到着した721系普通列車。この列車に乗車し光珠内駅を後にした。木造駅舎を目指して光珠内駅へとやってきたわけだが、期待に違わず満足度の高い訪問となった。