北海道の開拓地に見られる「漢数字+線」、「漢数字+条」という地名は、アイヌ語由来の地名にある韻の良さには負けるが、こちらはこちらで大いに北海道らしさを感じさせるものである。「漢数字+線」の駅名は名寄本線の四号線駅なき今、宗谷本線の東六線駅が唯一の存在である。以下は東六線駅を訪問したときの記録である。
東六線は防雪林に囲まれた閑静な駅た。
ホームはスロープつきの板張りタイプである。
東六線駅は剣淵と士別の中間に位置する。
周囲は農地に囲まれている。
上り列車で東六線駅を目指す。
長い直線区間に入ると小さな駅が姿を現す。
そして下車。
降りたのは私一人であった。
少し傾いた駅名板とともに、キハ40の普通列車を見送る。
名寄方の車両はキハ40 100の一次型であった。
車内の化粧板がピンク色のタイプである。
私がこの型のキハ40に乗れると嬉しくなる。
こちらが駅の待合室。
外板がトタンと思われる鉄板で覆われているので、
外板がトタンと思われる鉄板で覆われているので、
二駅となりの北剣淵駅の待合室と比べると新しく見えてしまう。
仮乗降場の出自を持つ駅だけに
待合室の駅名板は「乗降場」の文字がある。
駅名板の字体が実に良い。
待合室には木製のベンチが並んでいる。
フロアは砂利敷きである。
ベンチの一部には座布団代わりのマットが敷いてある。
ローカル駅の必須アイテムこと駅ノートもある。
待合室の一角には箒が備えてあった。
藁のようなものが床や箒の近くでちらばっている。
保温か何かの目的があるのだろうか。
旭川~名寄間に位置しており、この区間を走る列車は多いのだが、
東六線を停車する列車は少ない。
こちらは駅ノート。
東六線駅を訪問する人はあまり多くないのか、
書き込みの間隔が結構空いていた。
滞在中に快速なよろ号が通過していった。
高速でしかも単行のためか、まさに「あ」っという間の通過であった。
駅の周囲には人家がそこそこある。
駅の訪問を楽しんだ後、剣淵駅を目指して自力移動。
道を走る車はほとんど無く、散策気分で移動することができた。
移動途中で宗谷本線のガーダー橋を見ることができた。
ここを走るラッセル車の撮影が出来たら良い絵になるだろうと思う。