※2016年12月5日を以て廃止されました。
夕暮れ時の瀬越駅。
海岸段丘の裾に駅が設けられている。
留萌駅から比較的近い位置にある。
歩鉄ならば留萌駅からのアクセスが便利かもしれない。
単線の踏切と静かな海の光景。
線路の下を走る道路から駅を見上げる。
単行気動車が似合う 雰囲気を持っている。
駅のホームからは、日本海へ突出した
増毛山地の一部を遠望できる。
瀬越駅の駅名板には錆一つ無く、真新しく見える。
駅の増毛方に見える礼受風力発電所。
この地域は恒常的に風が吹くのだろう。
とはいえ、この日は無風であった。
夕暮れのホームに佇む小さな待合室。
海と線路を眺めつつ、
この待合室で列車を待つのは何とも乙なものだ。
駅のすぐ前には瀬越浜が広がっている。
待合室には誰かが寄贈したであろう
小さな椅子が置いてあった。
窓には駅ノートが置いてある。
この椅子に座りながら、駅ノートへ一筆残させて頂いた。
試しに腰掛けてみると中々落ち着く座り心地であった。
ドアを開けるとこの通りに海が見られる。
主要駅の運賃が示された運賃表。
深川駅を除き、留萌本線の各駅には
ナンバリングがされていない。
やがて留萌方より増毛行きがやってきた。
夕暮れの駅に踏切の音が穏やかに響く。
この列車から降りた客はおらず、
乗車したのは、自分一人であった。
瀬越駅の周囲は人工物が多く、
駅前の道路には時々車が通過する。
けれども海の近さなのか、癒やされる空気が十分にあった。
日没前に訪問して、ホームから日本海に沈む夕日を
見られたらそれは格別であろう。
また行く機会があれば、
是非とも日没前の時間帯を狙って訪問してみたい。
乗客は自分の他に1名のみでガラガラの増毛行き。
比較的新しい車両と認識していたキハ54は、
製造からすでに30年を経過している。
お手洗の空き、使用中を示すランプ。
「燈」の字を使っているところが何だか良い。