2016年7月8日金曜日

朱文別駅

留萌本線朱文別駅は、留萌~増毛にある板張りホーム駅である。
緩やかな曲線と板張りホームというのは実に絵になる。
味わいのある待合室もあって、訪問する価値は高い。
周囲には民家と国道があり、秘境感は乏しいが、
単行気動車の似合うのどかな雰囲気をまとった駅である。

※2016年12月5日を以て廃止されました。 

朱文別駅の全景。
短いホームとこじんまりとした待合室が旅人を迎えてくれる。 
夕暮れ時の叙情的な雰囲気がとても良い。

朱文別駅は増毛駅の2つ手前にある。日本海は目と鼻の先である。

 
列車内から見た朱文別駅。
これから降りようとする板張りホームの出現に気分が高揚する。

 
朱文別駅へ到着したキハ54 503。
ホームはドア一個分しかない。

草むす線路を増毛へ向かっていく、キハ54。

 
列車が去った後のホーム。

 
駅名板に垂れた錆汁の跡は涙のようだ。
日本海に近いせいか錆が目立っている。

 
 踏切から見た留萌方の線路。
海沿いの地形に沿ってカーブを描きながら敷かれている。

 
曲線線路にあるずれ止め(?)。
ローカル線らしさを強調するアイテムである。


木造待合室は外壁が化粧されている。
窓周りは経年で錆が目立っている。

 
こちらは待合室の中。
清掃が行き届き、とても快適な空間だ。
旅人の足跡を記す駅ノートもある。

 
待合室の片隅には「深川運転所 」と名の入った一斗缶があった。 
今や運転所は統合され、深川には留置機能しかないはずなので、
貴重なものだろうと思う。

 
スノーダンプや清掃道具が小綺麗にまとめられている

 
駅と日本海は100m程度しか離れていない。
駅の訪問時には日本海を見てボーッとするのも良いだろう。

 
こちらは海沿いの国道から駅へ入る道路をみた光景。
国道と近いこともあって、囲には民家がある。

この日の日本海は驚くほどの静けさをたたえていた。

 
増毛からやってきた上り列車が到着した。
この列車で朱文別駅を後にする。
朱文別駅は留萌~増毛の廃止とともにその歴史に幕を閉じる。
もう来られないのではないかという寂しい気持ちと、
駅を訪問できた満足感とが交錯した
複雑な思いを持ちながらの出発であった。


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