上りトワイライトエクスプレスのロイヤルに乗車する機会に恵まれました。
思えば20年前、直江津駅で目の前に停車したのはトワイライトエクスプレスの食堂車で、
その優雅さに大きな憧れを抱いたものです。
そして2013年、ついに乗車のチャンスが訪れました。
乗車したのは上り列車です。
思えば20年前、直江津駅で目の前に停車したのはトワイライトエクスプレスの食堂車で、
その優雅さに大きな憧れを抱いたものです。
そして2013年、ついに乗車のチャンスが訪れました。
乗車したのは上り列車です。
この日は大雨と落雷の影響により下りトライライトエクスプレスが札幌駅へ到着したのは、
13時過ぎでした。先頭のDD51の撮影を撮影。
この機関車は重連が出来ます。
いまや非重連タイプや半重連タイプの僚機は引退してしまいましたが、
函館運輸所のDD51は、この札でしっかりと
「重連仕業OK!」すなわち「特急列車牽引するぞ」と、
アピールしています。
札幌運転所へ引き上げて、上り列車の準備中です。
4番線にて入線を待ちます。
15:40頃、札幌駅4番線へ入線してきました。
憧れの列車での旅が始まります。
気分の高揚感がたまりません。
トワイライトエクスプレスの魅力の一つである食堂車。
この日はAU13タイプの冷房装置を装備する第3編成であったようです。
この日はAU13タイプの冷房装置を装備する第3編成であったようです。
それでは指定の2号車へ乗り込みます。
個室は2号車の最も大阪側である1号室。
ドアのデザインが高級感溢れ、大変洗練されています。
ロイヤルの部屋です。列車内にこれだけの部屋があることが驚きです。
椅子は一見普通ですが、大変に座り心地の良いものです、
照明のデザインも大変に落ち着きがあります。
それでは札幌駅を発車します。
0:30 発車の汽笛
1:28 いい日旅立ち
3:04 ハイケンスのセレナーデ&車内案内放送
3:56 苗穂駅通過
4:50 豊平川
6:22 汽笛
6:35 白石駅通過、ハイケンスのセレナーデ
発車してすぐにウェルカムドリンクが運ばれてきました。
メニューの中からコーヒーをチョイス。
車窓を見ながらの陶器製のカップに入った美味しいコーヒーを飲めます。
何と幸せなことでしょうか。
ロイヤルには通路側にも窓があり、
カーテンを開けておけば反対側の車窓も楽しめます。
ロイヤルは2号車で、人の集まる3号車(食堂車)や4号車(ラウンジカー)へ向かう人が
限られているので、通路側のカーテンを開けておいても全く問題ありません。
ロイヤルの部屋は北海道内で山側になりますが、通常ダイヤですと
部屋に居ながらにして内浦湾が臨めることでしょう。
お隣の食堂車へ行ってみました。
本来ならば、ティータイムとなりますが、
この日は遅れて発車したためティータイムは無く、ディナーの準備が進みます。
上り列車特有の時間なので楽しみにしていましたが、しょうがないですね。
再び乗るための良い理由が出来ました。
厨房では忙しそうに食事の準備が進んでおりました。
食堂車の隣にはラウンジカーがあります。時間帯のせいなのかとても空いていました。
さて、ロイヤルの部屋へ戻り、設備を良く見てみましょう。
トイレや洗面台は収納式になっていて、鉄道車両内の限られたスペースを
有効に利用できるように工夫されています。
メニューの中からコーヒーをチョイス。
車窓を見ながらの陶器製のカップに入った美味しいコーヒーを飲めます。
何と幸せなことでしょうか。
ロイヤルには通路側にも窓があり、
カーテンを開けておけば反対側の車窓も楽しめます。
ロイヤルは2号車で、人の集まる3号車(食堂車)や4号車(ラウンジカー)へ向かう人が
限られているので、通路側のカーテンを開けておいても全く問題ありません。
ロイヤルの部屋は北海道内で山側になりますが、通常ダイヤですと
部屋に居ながらにして内浦湾が臨めることでしょう。
本来ならば、ティータイムとなりますが、
この日は遅れて発車したためティータイムは無く、ディナーの準備が進みます。
上り列車特有の時間なので楽しみにしていましたが、しょうがないですね。
再び乗るための良い理由が出来ました。
さて、ロイヤルの部屋へ戻り、設備を良く見てみましょう。
ベッドと対面側にシャワー兼、洗面所兼、トイレ室があります。
シャワーは20分間お湯がでます。
ありがたいことです。
テーブルの上にあるアメニティの中身と備え付けのスリッパです。
アメニティポーチの中身はもったいなくて使えず、
スリッパと共に持ち帰りました。
(どちらも記念に持って帰って良いそうです)
アメニティポーチの中身はもったいなくて使えず、
スリッパと共に持ち帰りました。
(どちらも記念に持って帰って良いそうです)
有効に利用できるように工夫されています。
洗面台の上にはコップなどが置いてある棚があります。
シャワーの上にはバスタオルなどが置いてあります。
シャワールーム兼洗面所とリビングにはそれぞれコンセントがあります。
持ち運びの電子機器が欠かせない今、
列車内で充電が出来るのはとてもありがたいことです。
ソファーベッドは端に寝巻などが綺麗に畳んであります。
ベッドに座り、テレビに向かうとこのような景色が得られます。
テレビ右の細い扉は洋服の収納で、ハンガーが常備されています。
あれこれ、部屋を見ている内に苫小牧へ到着しました。
苫小牧にはキハ40に挟まれたマヤ34が停車していました。
珍しい光景です。
ロイヤルの魅力は何と言ってもこの大きな窓。
この窓からの眺めを独占できるとは、何とも贅沢なことです。
札幌駅発車時の遅れをそのまま維持して、1時間40分遅れで 登別へ到着しました。
2号車の車掌氏が、後ろの車掌氏へ発車の確認をしているようです。
ここで440Dを追い越しました。
機関士と車掌氏との列車無線による発車確認のやりとりです。
客車列車が激減した今、大変貴重です。
0:15 車「8002列車 運転士さんどうぞ」
0:17 機「はい、8002列車 運転士ですどうぞ」
0:20 車「8002列車 登別発車」
0:22 機「8002列車 登別発車」
0:24 発車の汽笛
森駅を通過して砂原線へ入り、鹿部駅を過ぎた19:50頃、
ディナー(2回目)の案内放送がありました。
ディナーを予約していた私は胸を躍らせてして食堂車へ向かいました。
まずは飲み物の注文が聞かれます。
そして、ディナーのメニュー表を開きます。
一皿目、「オマール海老のクープ ムール貝、蛤、くるみのジュレ」
---以下、トワイライトエクスプレス公式サイトより---
”クープというのはガラスの器に盛った料理のことです。柔らかくお皿に盛付けると崩れてしまうものはこのような形で提供されることがあります。貝類とくるみのゼリー、トマトのソース、バジリコのソース、オマール海老のソテーとコライユ(卵)、キャビア、フヌイユの泡のソースが層になっています。”
お皿にはトワイライトのロゴとその真ん中にJRマークがありました。
専用のお皿を用意しているあたり、さすがは豪華寝台列車です。
二皿目 「シャンピニオンのポタージュ」
---以下、トワイライトエクスプレス公式サイトより---
”シャンピニオンはフランス語でマッシュルームのことです。特殊な旨味のもととなるアミノ酸があるため料理素材として非常に珍重されます。”
パンは合計3回運ばれてきましたが、毎回種類の異なるパンが用意され、
舌を飽きさせません。
三皿目 「甘鯛のポワレ ポロ葱とトリュフのソース」
---以下、トワイライトエクスプレス公式サイトより---
”甘鯛の身はとても水分が多い魚です。ひと塩して適度に水分を抜き旨味を引き出すのが調理のポイントです。ソースはポロ葱の甘味を充分に引き出したクリームソースとトリュフを加えたバターソースです。付け合せはパルメザンチーズのチップと生野菜を添えています。”
四皿目 「黒毛和牛のステーキ 大黒しめじのパイ添え」
---以下、トワイライトエクスプレス公式サイトより---
”黒毛和牛のフィレ肉を提供のタイミングに合わせて列車の中で焼き上げます。焼き上がったお肉はゆっくりと休ませ、余熱でじっくりと中まで火を通します。付け合せは大黒しめじをつかったパイです。パイに玉葱とベーコンを敷き、その上に大黒しめじをのせてオーブンで焼いています。”
フィレステーキの焼き加減は絶妙でした。
この後、最後に「梨のスープ仕立て 生姜風味」が来ましたが、写真を取り忘れました。
最後はコーヒーで締めくくります。
---以下、トワイライトエクスプレス公式サイトより---
”食後のコーヒーはレインフォレスト・アライアンスの認証を受けたヘカント農園の「ブラジル」です。レインフォレスト・アライアンスとは、地球環境や野生動物の保全など自然環境への配慮、農薬の制限や廃棄物の管理など一定の基準を満たす農園に対して与えられる認証です。”
どれも最高に美味しく、幸せな一時を過ごすことが出来ました。
これまで結婚式などでフランス料理を賞味する機会が多々ありましたが、
トワイライトエクスプレスのディナーが今までで最高でした。
鉄道ジャーナル2013年10月号のトワイライトエクスプレス特集によれば、
トワイライトエクスプレスの総料理長は
毎年フランスをはじめとしてヨーロッパ諸国に赴き、
現地で人気のある最新フレンチを研究し、
それをトワイライトエクスプレス車内で実現しているとのこと。
このようにして季節ごとにメニューをリニューアルし、
常に最高のディナーを供しているからこそ、
高い人気を持続しているのでしょう。
いづれ再び乗車して、さらに進化したディナーを楽しみたいと夢を抱いています。
この食堂車の車両は、今でこそスシ24 3という車両番号が
与えられていますが、元はサシ481 52でした。
485系が現役を退きつつあるなか、このような形で
動いてくれているのが嬉しいです。
22時44分、青森駅へ到着。
22時53分、機関車交換を終え発車。
本来のダイヤならば、21時5分着、21時48発なので、
ここで1時間40分の遅れを一気に1時間5分へと縮めました。
→
ではそろそろソファーをベッドへと転換します。
ボタンを押すと、ゆっくりと背もたれが動きます。
→
徐々に背もたれが水平になり、ベッドが完成です。
大館を過ぎたあたりで就寝し、新津付近で目を覚ましました。
列車は6時13分、約40分遅れで長岡へ到着しました。
直江津に到着しました。
台風が近づいているとのことで、激しい雨が降ってきました。
有間川駅付近の車窓。
0:44 有間川駅通過
0:44 有間川駅通過
激しい雨と、荒れた日本海です。
能生駅で一旦停止している間に、モーニングティーが来ました。
白熱灯色の光と紅茶の色がマッチして大変綺麗です。
朝食は8:30からの時間帯を予約していました。
糸魚川を過ぎたあたりで案内がありました。
---以下、トワイライトエクスプレス公式サイトより---
”Cocktail ~食前のドリンク~
・オリジナルビネガーエード
(スパイスウォーター・シロップ・オレンジジュース・白ワインビネガー)
カットオレンジ、カットレモン、ミント、スライス生姜、フランボワーズ
Starters ~先付け3種~
・豆のごま和えサラダ
・カポナータ(茄子・胡瓜・パプリカのマリネ イタリア風甘酢トマトソース)
・海老とアボカドのカクテル
・フォカッチャ
Egg with Flower salt
~『丹波のたまご』の半熟3分ボイルと花の塩~
Mini-bowl/rice-gruel ~生姜とタイムのミニお粥~
・白粥(シンプルな中華にタイム、ローリエ、丁字、生姜)
・薬味として(卸し生姜、タイム、クリスピーベーコン)”
食器が替わってメインが来ます。
---以下、トワイライトエクスプレス公式サイトより---
”Main course
~ミート&サラダ&ホットベジタブル~
・白いんげんとベーコンのトマト煮
・ミニ椎茸とマッシュルームローズマリーのオーブン焼き
・自家製チキンナゲットとフレンチマスタード&ケチャップ
・ハートロメインとバルサミコのドレッシング&グラナパルメザンパウダー
・アンディーブと角切りポテトサラダ
・茹でたて緑黄色(青梗菜、カボチャ、有機人参)
・薄切りハムと種入りマスタードとパン・ド・カンパーニュ
Fruits in coup grass
~フルーツ&フロマージュブラン~
・ハネジューメロンとパイナップル
・フランス ノルマンディー産フロマージュブランのスープを少し
Coffee ~オリジナルモーニングブレンド~
サントス40%(フルシティ)、モカ30%(シティ)、グァマテラ30%(シティ)の
配合でブレンドしたモーニングコーヒーです。また紅茶のご用意もございます。”
食堂車から見た親不知の風景。
波が高速道路の橋脚を洗っています。
日本海に注ぐ川は濁流と化していました。
雨足が弱まる気配はありませんが、
トワイライトエクスプレスは順調に南下します。
富山駅へ到着しました。
向かいには青い475系が停車していました。
富山発車後も順調に走っていましたが、
この先で停止するという案内放送がありました。
台風の影響で、列車は加賀温泉駅でしばらく停車し、発車は未定であるというもの。
台風の影響で加賀温泉駅の1番線で待機する上りトワイライトエクスプレス。
機関車をゆっくり撮影できるとあって、
乗客達は思い思いに写真撮影をしていました。
機関車は昭和49年製ですが、良く整備されているせいか
古さを感じさせません。
EF81の連結器は密着型に変えられているので、
客車の連結器との間に遊間が出来ません。
そのお陰で加減速時の衝撃のない牽引が実現されています。
食堂車には大きなガラベンがありました。
こちらは9号車Bコンパート。
通路に面して寝台昇降用スイッチがありました。
上段の寝台の位置を変えられるのでしょうか。
一番 後ろへ来てみました。
客車へのエネルギー供給源、電源車です。
ディーゼル発電機のエンジンは更新されているようです。
鉄道ジャーナル2013年10月号によれば、
片道で夏は約1200リットル、冬は1800リットルの軽油を消費するそうです。
タンク容量は4400リットルもあるので遅れても安心です。
電源車のカニにもガラベンがありました。
ガラベンがあると何か珍しいモノをみつけたように、
つい写真を撮ってしまいます。
出発信号は青になりません。
結局、加賀温泉駅でトワイライトエクスプレスを降り、先を急ぐことにしました。
何とも残念ですが、台風では仕方がありません。
次回こそは、全区間乗車したいと思います。
個室や食堂車で過ごした時間は大変に良いもので、
車掌氏やクルーの方々のホスピタリティーはとても心のこもったものでした。
途中で下車した形にはなりましたが、
鉄旅として素晴らしい思い出を作ることが出来ました。
おしまい。