えちぜん鉄道の通勤通学輸送を担ってきた
吊り掛け駆動の旧型車、MC2101形が引退しようとしています。
事前に収集した情報によれば、置き換え対象の元JR東海119系が
すでに2両×3本納入され、吊り掛け車はすでに運用を外れてしまったとのこと。
しかし予備車として運用に入ることもあるようで、
幸運を祈って、えちぜん鉄道勝山永平寺線へ行ってみました。
日のある時間帯で運用に入る可能性があるのは、次の2運用のようでした。
・勝山6:59発→福井7:52着
・勝山7:17→福井8:06着(快速)
福井発一番電車に乗って山王駅まで行き、
これらの電車を待ってみることにしました。
山王駅で待っていると、なんと吊り掛け車がやってきました。
幸運なことにこの日は勝山6:59発の運用に入っていました。
行き先表示が「板」というのが良いです。
山王駅に入線してきました。
列車は、福井←2111(非冷房)+2116(冷房)→勝山、という編成でした。
2111形の前面展望。
車輪止めは勝山停泊で使用したのでしょうか。
MC2101形(2111)、越前野中→轟(どめき)の車窓です。
前面展望も別区間で撮影したのですが、板バネの小刻みな揺れに
カメラをうまく持つことが出来ず、車窓を撮影することにしました。
永平寺口→志比堺の車窓。
永平寺口駅では電鐘式の構内踏切が鳴っています。
吊り掛け+板バネ台車だからか、発車時のビリビリ振動が激しいです。
1:14あたりから上り勾配のため、再加速しています。
形式はモハ2101-C形というそうです。
電動車の割に自重36.7トンとは意外に軽いです。
全般検査出場は平成18年7月。
これが最後の全検となってしまうのでしょうか・・・
日よけは関西私鉄おなじみの鎧戸。
窓の半分程度しかありません。
助手席側扉の上には紐でできた網棚がありました。
この日は春休みでありながら平日ということもあって、たくさんの通学生が乗っていました。
吊り掛け駆動、非冷房、板バネ台車という、骨董品のような車両が
2013年においても走っていることが奇跡のような気がします。
予備車としてでも、少しでも長く活躍してもらいたいものです。
おしまい。
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これがラストチャンスかと思っていましたが、
幸運にも、もう一度乗車することが出来ました。