姫川駅は函館本線の駒ヶ岳まわりの路線上にある交換駅である。国道が駅のそばを走っているにも関わらず、国道から直接駅へアクセスすることは出来ず、林の中を走る未舗装の道路のみが駅へと通じている。信号場から昇格した駅だけあって、周囲の人家は少なく、秘境感がある。ただし、国道5号線が近いせいか自動車の音はそこそこ聞こえる。
駅舎は木造駅である。特徴的なのは、外壁の板張りが通常は地面と平行であるところ、垂直方向となっていることである。
駅舎は木造駅である。特徴的なのは、外壁の板張りが通常は地面と平行であるところ、垂直方向となっていることである。
※2017年3月4日を以て廃止されました。
ホームから一段上がったところに風格のある木造駅舎がある。
上り線はホームの長さが1両分しかない。
森駅から函館へ向けて坂を上っていくと姫川駅がある。
一駅で60m強も上ることになる。
森駅へと向かう下り坂の途中に姫川駅がある。
東山駅を出ると次は姫川駅である。
姫川駅で下車したのは私一人であった。
暫しの停車時間の後、定刻通りに発車していく。
貨物列車や特急列車が行き交う函館本線だけあって、
交換設備の有効長はかなり大きくとられている。
森方の分岐器は曲線の先にあってホームから見ることはできない。
下りホームから見た姫川駅の待合室。
ホームから1段上に待合室がある。
こちらは函館側の構内の様子である。
分岐器はかなり先にあるようだ。
上下線のホームは構内踏切で結ばれている。
駅へアプローチする道から見た姫川駅。
駅前は未舗装状態である。
駅舎には立派な駅名標が掲げられている。
外板となる木の板は、通常地面と平行に配されていることが多いのだが、
姫川駅のそれは上下方向となっている。
窓枠はアルミサッシに交換されていない。
スピーカーの根元に据え付けられた表札には古い筆文字がある。驛本屋という文字があるようにも見える。
上書きされたような痕跡も見られる。
駅舎の中央には現役らしきストーブがある。
冬期に保線の人たちが使うのだろう。
こちらは待合室の様子。
窓枠にアルミサッシがないせいか、長い歴史が成す風格を強く感じさせる。
ローカル駅には欠かせない駅ノート。
私も多分に漏れず一筆啓上。
窓を通して美しい北海道の青空が顔をのぞかせていた。
駅を背にして駅前を探検してみる。
道路はすぐに二手に分かれる。
駅を背にして右へ向かう道に足を向けてみる。
駅を通ずる道とは思えない雰囲気だ。
カサカサという音とともに藪へ消えていったのはヘビ。
毒がないだろう種だとわかっても怖じ気づいてしまう。
今度は線路沿いに続く道に歩みを進めてみる。
その先にあったのは養蜂場。
働き者達がせっせと活動していた。
駅前の水たまりに集まっていたミツバチ達は、あの養蜂場に住んでいるのだろう。
姫川駅は特急街道にある。
滞在中に何本かの特急が通過した。
こちらは下りのスーパー北斗。
上りスーパー北斗もやってきた。
キハ261系が運用に入っていた。
特急列車の利用は大盛況であった。
下り線ホームの土手を登ってみると、畑の先すぐに国道5号線があった。
なるほど自動車の音が良く聞こえるわけである。
上り列車の時間が迫り、ホームに降りる。
単行のキハ40がやってきた。
嬉しいことに一次型の837番である。
「スー」と落ち着きのあるブレーキ操作の空気音を立てながら到着する。
私が乗車するのと入れ替わりに鉄人と思しき2名が下車していった。