2016年6月11日土曜日

北剣淵駅

宗谷本線北剣淵駅は剣淵駅と士別駅の間にある無人駅である。名寄以南に位置することもあり、列車の通過本数は多い一方で、周辺に人家が少ないせいか停車する普通列車は僅かしかない。鉄道防雪林に囲まれる環境の中に、板張りのホームと風情のある木造待合室が佇んでおり、その旅情ある雰囲気は旅人の訪問を待ち構えているかのようである。

士別駅から宗谷バスを利用しバス停難波田橋で降り、駅へ向けて歩みを進めると、路上で地元の方と出会った。話を聞くと、昔は毎日二、三十人の学生がこの駅を利用していたのだそうだ。現在は名寄の病院へ通院する人が利用しているとのこと。この駅は地域の住民の移動拠点として、今日もその重要な役目を担っている。

2021年3月13日を以て廃止されました。  


防雪林に囲まれた北剣淵駅。
静かな雰囲気が写真からも伝わってくる。 



北剣淵駅の位置図。
このあたりは、ほぼ直線なので通過列車は高速で通過する。
キハ40の列車でも通過の場合は、時速90キロ程度を出していることが多い。


 
踏切より旭川方を見る。
この辺りの線形は良く、通過列車は高速で走行する。

 
駅への入り口。
幅広く雪かきがなされているので、とても利用しやすい。 
手前の道路はそこそこ車が通る。

 
 風情のある待合室が佇む。
雪かきや待合室の修繕は地元の方々の手により行われてきたのだそうだ。

 
待ち時間の寒さを軽減するための配慮だろうか、
待合室には毛布などがある。


 
待合室の天井を支える立派なはり。
今日も雪の重みをしっかりと支えていた。

 
待合室内は清掃が行き届いていて過ごしやすい。
何故か電話台のようなものがある。

 
板張りホームへはスロープではなく、階段で上がる。

ホームに上がり、名寄方を見る。
板張りのホーム上を歩く感覚は実に心地よい。

 
キハ40二連の旭川行き普通列車がやってきた。

 
 良い駅を訪問出来た満足感に浸り、
この列車に乗って北剣淵駅を後にする。
またいつか再訪したいと思う。

 
列車の名寄方にはキハ40の一次型が連結されていた。
車内の化粧板がピンク色なのですぐに判別できる。

 
扇風機、ボックス青シート、ピンク色化粧板と
私にとって最高の取り合わせの車内環境である。

乗車したのはキハ40 828であった。

 
こちらは北剣淵駅に最も近い道北バスのバス停難波田橋。
道道536号線上にある。
列車の停車本数は少ないので、片道は路線バスを利用した。
バス停から北剣淵駅まで徒歩20分ほど。





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