宗谷本線糠南駅は、牧草地に囲まれた場所にポツンと板張りのホームがあるという、北海道ローカル駅らしさ満点の駅といえる。
駅に降りれば、冬は静寂が支配し、夏には鳥さえずりや虫の鳴き声だけが聞こえる癒やしの空間が待っている。駅は絶妙な曲がり具合の線形上に位置していて、駅と線路の構図が何とも良い絵になる。
また、全国広しといえども、この駅にしか見られない物置待合室という特異性もあり、駅巡りを愛好する鉄人達の間では、半ば宗谷本線の聖地のような存在となっている。
駅に降りれば、冬は静寂が支配し、夏には鳥さえずりや虫の鳴き声だけが聞こえる癒やしの空間が待っている。駅は絶妙な曲がり具合の線形上に位置していて、駅と線路の構図が何とも良い絵になる。
また、全国広しといえども、この駅にしか見られない物置待合室という特異性もあり、駅巡りを愛好する鉄人達の間では、半ば宗谷本線の聖地のような存在となっている。
雪の中にぽつんと佇む物置待合室と板張りのホーム。
曲線美のある線形も相まって何とも良い絵である。
糠南駅の雄信内側は手塩川のすれすれを走る難所越えとなる。
問寒別へは比較的近いので、歩いて行くことができる。
糠南駅が近づいてきた。
この先にホームがあるはずだ。
短い板張りホームと物置待合室の出現に胸が高鳴る。
そして下車。
同じ目的を共有する旅行者2名も下車した。
近くに人家はなく、 だだっ広い雪原が迎えてくれた。
物置待合室は正面から見ると全く以て待合室に見えない。
扉を開けるとそこには駅の備品がたくさんある。
駅ノートには地元の方の書き込みも見つけることができた。
待合室だけにちゃんと開閉可能な窓が付いており、
列車の到着を確認することができる。
駅へと続く道はしっかりと雪かきがなされていた。
道路から駅を眺めてみる。
静かに佇む雪原と駅名板の雰囲気が伝わってくる。
やがて特急サロベツがやってきて走り去っていく。
今までこの区間の乗車には優等列車を利用していたため、
この駅の魅力に気づいていなかった。
宗谷本線の魅力は旅情あふれるローカル駅の存在であり、
普通列車に乗車してこそ、その魅力を堪能できると言えよう。
こちらは夏に訪問したときの写真。
上り列車に乗ってやってきた。
列車は自分独りを下ろして発車していった。
駅は青々とした草地に囲まれ、実にすがすがしい気分になれる。
駅の裏手にはこのような牧草地が広がっている。
名寄方の端からホームを眺めてみる。
駅の裏手には未舗装の道路がある。
冬には撮影できなかったアングルだ。
快晴の空が美しい日であった。
冬と変わらず、物置待合室は綺麗に整頓されていた。
農作物の収集コンテナをひっくり返した2つのベンチが特徴だ。
簡易ベンチの片方には布がかぶせてある。
その気遣いがありがたい。
待合室の椅子に座るとこのような眺めが得られる。
ここに座って駅ノートを眺める時間は至福である。
冬と同じアングルで踏み切りから撮影してみる。
やはりこの駅の出す味は唯一無二である。
駅近くの踏切には、「汽車」マークの踏切標識がある。
最近は「電車」マークにとって代わられ、
数を減らしつつあるようだ。
約50分の滞在後、雄信内駅へ向けて駅を後にした。
急ぎ目で見たつもりが、50分はあまりにもあっという間であった。
糠南駅を堪能するには、1時間以上は掛けてみたいものである。
ーーー
おまけ
上り列車で到着するときの糠南駅の光景。
この駅を見たら、降りてみたいという気持ちに成らざるを得ない。
雄信内駅へ向かう途中に、
問寒別集落近くの踏切から見たキタキツネ。
北海道らしい写真を収めることができた。