えちぜん鉄道に残る貴重な吊り掛け車MC2101形に
偶然にも再び乗車することができました。
福井における仕事が早めに終わり、福井駅に来てみると
何とMC2101形が勝山行きとして発車を待っていました。
運転席の運用表と実際の乗車したことを基に整理すると、
このとき(2013年5月平日)の運用は次のようでした。
このとき(2013年5月平日)の運用は次のようでした。
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出庫→福井口17:14発→福井17:18着
勝山18:19着←福井17:26発
勝山18:49発→福井19:43着
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福井駅にて17:26まで発車を待つMC2116。
行き先表示が「板」です。
平日夕方とあって、席が全て埋まっていました。
発車時には立ち客も多く見られました。
運転席にあった時刻表です。
列車交換をする駅がピンク表示となっています。
列車は福井平野をひた走ります。
乗車したのは、勝山方のMC2116でした。
MC2116は冷房改造されていますが、扇風機も残されています。
吊り掛けの轟音を立てながら、草の生える線路を走っていきます。
小舟渡駅近くからは、九頭竜川が寄り添います。
発坂→勝山の前面展望動画です。
吊り掛け特有の発車時のビリビリ振動も入っています。
発坂駅を出るといきなりの急勾配を上ります。
吊り掛けモーターをうならせ、低速でゆっくりと上っていく姿は、
まさに吊り掛け車両の醍醐味といえるでしょう。
ちなみにここの勾配は40‰あるようです。
18:19、列車は定刻通りに終点の勝山駅へ到着しました。
勝山駅では30分間休憩して、折り返し福井行きとなります。
この時間を利用してMC2101を撮影しました。
福井方はMC2111で非冷房です。
MC2111を側面から。
車体は比較的新しいので両開ドアです。
停車中にMC2111のCPが作動していました。
イコライザ式の板バネ台車。
揺れが小刻みで吊り掛け駆動のビリビリも良く伝わります。
夕暮れの勝山駅とMC2116がマッチしています。
良く見てみると、非冷房であるMC2111の通風機には
カバーがかけてありました。
発車を待ちます。
MC2111の車内。
冷房装置がないので、天井がすっきりしています。
青い化粧板がとても落ち着きます。
座席に座るとこのような景色を得られます。
扇風機は3枚羽。
阪神時代からこのままなのでしょうか。
貫通路はボコッと一段上がります。
昔西武で乗った551形の貫通路もこのように
ボコッとしていた記憶があります。
MC2101形は必ず2両一組で走るせいか、
片側の運転台は機能停止となっていました。
ブレーキが外され、ブレーキの圧力計も埋められています。
福井行き列車の後方展望。
MC2116の運転台です。
緑のランプは最終ノッチを示しています。
運転室には快速の表示板がありました。
快速「永平寺口」行でしょうか。
MC2116には液晶モニタがありました。
通勤と逆方向のせいか、福井行きは最後までガラガラでした。
吊り掛けの音だけが響く夜汽車は素晴らしいものでした。