2016年10月16日日曜日

北豊津駅

函館本線北豊津駅は、道南に位置するローカル駅である。元は信号場で、駅へと昇格した経歴があるだけに周囲の人家は少なく、近くには駅裏手の1軒があるだけだ。駅はひっそりと原野に佇んでいる

※2017年3月4日を以て廃止されました。 

 
真っ直ぐに長万部方面へ向いたレール。
このあたりは線形が良いので、
通過列車はそこそこスピードに乗った状態でやってくる。


北豊津駅は八雲と長万部のほぼ中間地点にある。

 
黒岩駅からの単線区間が終了するところに北豊津駅がある。
いよいよ北豊津駅へと到着する。

 
長万部行き普通列車から降りたのは私一人であり、乗車客はいなかった。
発車時間を待つキハ40 840。

 
エンジンを震わせて遠ざかっていく普通列車。 
このアングルから撮れるのは構内踏切のある駅ならではである。

 
列車が去った後の北豊津駅は、静けさに包まれるのかと思いきや、
近くを走る道央自動車道の車の走行音が案外聞こえる。

 ホームの終端から函館側を眺める。
貨物側線もあり、一般駅としての名残が見られる。

 
ホーローの駅名板が木製柱に映える。
駅名板の下には「本場の味サッポロビール」との
宣伝があって、北海道にいることを実感させる。

 
駅舎と線路を挟んだ反対側には1軒の民家がある。
ホームから確認できる唯一の家屋である。

 
駅舎と下りホームを結ぶ構内踏切。
これを渡り駅舎へと向かう。


 待合室は下りホームの1段下側に建てられている。
列車交換を扱う詰所であったのか、無人駅にしては比較的大きな建物だ。

 
駅舎と青空が美しい。

待合室の中にはプラベンチが並んでいる。
駅ノートを確認することはできなかった。

 
 滞在中に貨物列車がやってきた。
こちらは下り貨物。

 
次は上り貨物列車。

 次いで特急北斗もやってきた。続々と優等列車が
やってくるあたり、流石は一大幹線である。


駅を背にして、国道を目指してみる。
駅へ通じる道は狭く、未舗装である。

背の高い草の間を国道へ向かって歩きながら、駅の方を振り返る。
この先に駅があるとはとても思えない雰囲気だ。

 国道に出てみると、北豊津駅入り口との
標識はちゃんと示されていた。

 
国道に出たところにバス停がある。
停留所の名前は「北豊津信号所前」。
バス停の名前は開設当初のままで、
名前の由来となった対象物それ自体の存在が
変わってしまったケースである。
都内でいえば、都立大学駅や学芸大学駅が近い存在だろうか。

 
国道から海側を眺めると、原野越しに内浦湾と駒ヶ岳を遠望できる。


 
この日はよく晴れ、駒ヶ岳の全景を見ることができた。

 
バスを待っている間、原野越しに駅を通過していく
下り貨物列車が見られた。

 
函館バスの長万部行きに乗車して、北豊津駅を後にした。
路線バスというとバス停を確認しながらゆっくりとに走るイメージがあるが、
国道5号線の線形が良いのか、はたまた信号が少ないせいなのか、
バスの走りは快走というべきものであった。

















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