天塩川温泉駅は、その名の通り音威子府村の天塩川温泉に最寄りの駅である。ここから徒歩でアクセスできる温泉は宿泊や食事もできる施設で、ここを足掛かりに宗谷本線の旅をすることが出来る。 天塩川温泉駅は音威子府村の中心から8kmほど南に位置している。お隣の咲来駅や豊清水駅から歩いてこられる距離にあるので、自力移動を含めればこれらの駅と組み合わせて訪問できる。 |
天塩川温泉駅のホームは個人的に大好きな板張り形式。周囲は畑作地帯で大変閑静である。このホームに立っていると、とても落ち着く。
豊清水側には森が広がっている。北海道らしく白樺の木々が並んでいる。
右側にあるのが駅の待合室。板張りホームの駅にしては立派な建屋である。
待合室の中へ入る。板張りの床の上には8個のプラベンチがあるほか、トイレも備えられている。この存在はとても有難く、北海道で冬季に駅巡りをしていると、特にそのありがたみを感じる。
ベンチと逆側には一段のスペースがある。ここに座ることも荷物を置くこともできそうだ。このようなスペースは天塩川温泉駅でしか見たことがない。
ここには暖房まである。板張りホーム駅とは思えない充実した設備。冬季に来ても快適に過ごせそうだ。
駅には周辺のお散歩マップが掲出してあった。近くには立派なイチイの木があるようだ。この日は温泉を第一に予定していたので、次回来るときにはイチイの木や水芭蕉を見てみたいと思う。
駅名にもなっている天塩川温泉は、駅から歩いて10分強。鉄旅愛好者には実に利用しやすい温泉である。宿泊もできるようで、以前糠南駅でお会いした鉄旅の方はここに宿泊すると言っていた。この日はとにかく暑く、この温泉に入るのが実に楽しみであった。露天風呂に浸かり、さっぱりとして再び駅へと向かった。
天塩川温泉駅へ戻ってしばらくすると、乗車予定の下り列車がやってきた。
静々とホームへと入ってきた普通列車。下車客はおらず、自分一人を拾って列車は出発した。
乗車した列車はガラガラであった。車両の窓があちこちで開いていて、写真を見るとこの日の暑さを思い出させてくれる。
鉄旅の先輩であるJ氏から提供してもらったのは冬期の写真。J氏は宗谷本線を利用しながら温泉で2回宿泊している。
早朝の静粛な雰囲気。
J氏が乗車する上り一番列車がやってきた。キハ40が近づいてくる音が聞こえてくるようだ。雪のサラサラ感が実に北海道らしく、冬も行くべしと言わんばかりの写真である。
J氏撮影の写真(Picture from J氏)の使用、転載はお断りします。