2015年3月9日月曜日

北陸本線475系の雄姿(A19編成・A22編成)

最後の急行型電車、475系の雄姿をここに残したいと思います。
中でも特色のある国鉄急行色を纏うA19編成と、AU12S冷房装置を装備するA22編成に注目します。

以前ご紹介した、457系急行色(A13編成)についてはこちらから。

まずはA19編成。

金沢駅で発車を待つクモハ475-46。
デカライトが輝いています。

クモハの貫通路より併結相手のクハを見ます。
デッキの化粧板は優等列車の証、ピンク色です。

一際目につくのは大きな回転式マスコンハンドルです。

時速105キロで疾走するクモハ475-46のモーター音をお聞きください。

ゆったりとしたボックスシート。
朝日を受けます。

AU13E型冷房装置が並ぶクモハ475-46の車内。

 
こちらは、モハ474-46の車内。
冷房装置がクモハとは異なることがわかります。

普通列車運用も考慮した大きな乗降扉。

クハ455-60は洗面所とトイレが現役です。
洗面所のメインシンクの左側にはタンツボがあります。

クハの運転台デッキには社内との仕切り窓があり、開放感があります。
165系のクハも同じ構造だったかと思います。
急行型電車の共通設計でしょうか。

水橋駅で発車を待つ、475系A19編成。
定刻通りの運転でした。

定刻通り水橋駅を発車。
車掌氏が非常ブレーキコックを手に安全を確認します。

黒部駅の2番線に入ったA19編成。
ここで折り返してまた金沢へと帰っていきます。

こちらは越中宮崎駅に到着するA19編成。

国鉄交直流急行色の先には天嶮親不知が聳えます。

ボックスシートに身をゆだねて、
旅人達が思い思いの時を過ごします。

糸魚川駅へ到着したA19編成。
ここでしばらく休み、さらに直江津を目指します。

昭和42年(1967年)以来、松任工場でメンテや改造を受けながら
今日まで走ってきました。

モハ474-46の側面にはLEDの行先表示器があります。

整然と並ぶ2段窓をローズピンクとクリーム色が彩ります。
※J氏提供の写真

休みなれた糸魚川駅の2番線に佇むA19編成。
こちらは金沢方のクハ455-60です。

こちらは直江津方のクモハ475-46。(糸魚川駅)

赤い「はくたか」に道を譲ります。
この組み合わせも北陸新幹線の開業とともに
見られなくなるのでしょうか。

国鉄型優等列車用電車の台車といえばこれ、DT32。
重厚な揺れが特徴です。

糸魚川と梶屋敷の間にある交直流切り替え区間では、補助灯が輝きます。
デッキではいまだも白熱灯が輝きます。
※J氏提供の写真

筒石駅へ到着した475系。

終着の直江津駅へ到着した475系A19編成。
北越との並びはもう見られなくなってしまいます。
※J氏提供の写真

多様な車種が見られる直江津駅。
国鉄型がそろいました。

レールで構成された柱はりと急行型電車。
とても似合う光景です。
※J氏提供の写真

直江津駅の跨線橋から475系を見ます。
クモハの通風機は元々2個ありましたが、
1個撤去されて片側のみが残っています。
※J氏提供の写真

トワイライトエクスプレスの乗車位置札は新幹線開業とともに
取られてしまうことでしょう。貴重な光景です。
直江津駅は駅弁屋さんがホームでの販売をしており、活気があります。
ここの「鱈めし」はオススメです。

最後にクハ455-60が点灯した雄姿をご覧ください。
※J氏提供の写真

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ここからはA22編成の写真です。
A22編成のクモハとクハは貴重なAU12Sクーラーを装備しているのが特徴です。
AU12を装備した車両で現役なのは、
475系A22編成とトワイライトエクスプレスのスシ24(1,2)だけかと思います。
スシ24のほうはキノコクーラーの愛称で有名ですが、
カバーの形状が異なるだけで、冷房機器の主要構成は475系のAU12Sと同じです。

A22編成の金沢方、クハ455-63です。

モハ474-49を外から眺めます。
外が暗いと車内の化粧板のピンク色が際立ちます。

こちらはクモハ475-49の車内。
化粧板のピンク色は窓の下端まで統一されています。

天嶮親不知を走るA22編成。

A22編成の最大の特徴はコレ。
AU12Sクーラーです。

室内のAU12S吹き出し口です。
室内側の形状もAU13と異なります。
1両に6基あります。

AU12Sは車内すべての冷房を一括でコントロールすることが出来ません。
このように個々の冷房に対するスイッチをオンオフし、室温をコントロールします。

JNRマーク入りの室温計。
車掌さんは夏の時期、この温度計を見ながら車内を回り、
冷房のコントロールをしたことでしょう。

AU12Sが並ぶクモハ475-49の屋根上。

夜明けの泊駅で一休み。
※J氏提供の写真

小休止して、泊駅を後にする475系A22編成(後側3両)。
前側の分散冷房車両と比較すると、
冷房形状が異なることが見て取れます。


北陸新幹線の開通とともに、定期運用を終える予定の475系。
最後まで安全にその輸送使命を全うしてくれることを願います。
欲をいえばイベント用としてでも、今後も活躍してくれると良いのですけどね。

鉄旅の先輩であるJ氏より、一部貴重な写真のご提供を頂きました。
ありがとうございました。

※J氏よりご提供頂いた写真は転載をお断りします。




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